家族葬の費用相場と安く抑える方法

家族や親しい友人など、故人との関わりが深かった人だけで行う小規模なお葬式が家族葬です。近年は増加傾向にあり、一般葬と比べると費用を安く抑えることが可能です。首都圏で見ると、2016年のデータでは約115万円が相場とされています。一般葬の全国平均が約200万円と言われますから、それに比べるとかなり節約できることがわかります。

費用の内訳は、お葬式一式にかかる費用、飲食費、寺院費用の3つです。お葬式一式にかかる費用とは、葬儀場や火葬場の使用料や、焼香台などの必要な葬儀用具一式の費用を差します。飲食費とは、通夜や告別式後に用意するお寿司やオードブルなど、参列者をもてなすための飲食にかかる費用です。寺院費用は読経のお礼に僧侶に渡すお布施です。大きくはこれらの3つに分けられます。安く抑えるポイントは飲食費の削減です。そもそも、お葬式時にお寿司やオードブルを準備するのは、参列者をおもてなしするという理由によります。しかし、家族葬とは家族と親しい友人を中心に行うものであり、そういった形式的な振る舞いを省略しようと思えば可能です。

ほかに、お葬式一式にかかる費用も安くできる可能性があります。例えば、参列者が家族だけであれば道案内の看板は不要ですから、葬儀社によってはその分を差し引くことができます。また、寺院費用に関しても、読経や焼香などの儀礼を省いた無宗教のお葬式にすれば抑えることができます。いずれも葬儀社へ相談してみることをおすすめします。

留意しておきたいのは、家族葬だから安いというわけではない点です。家族葬は参列者が少ない事実を忘れてはなりません。前述したようにさまざまな費用をカットしていっても、参列者を絞ることによって集まる香典額も少なくなり、お葬式にかかる費用自体は安くなっても、結局は持ち出しのお金が増えてトータルでは高くなるケースもあり得ます。故人を送り出す家族が、どのような考えで家族葬を行うかによって変わります。安く済ませるにしても、故人を気持ちよく送り出したいものです。